絵画 香月泰男 オレンジのある庭:木版画集ニース 風景画 下関市立美術館収蔵作品 作家印 晩年作 オリジナル アート 真作保証 価格相談可
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■作品解説:1911年山口県三隅村出身。東京美術学校で藤島武二に学び、戦後は従軍・シベリヤ抑留の記憶を57点の油彩へ昇華した「シベリヤ・シリーズ」によって戦後日本洋画史に大きな足跡を残した画家。
1969年から1974年には150点を超える版画制作が集中しており、故郷三隅の動植物から海外旅行先まで、そのモチーフは意外なほど幅広い。
本作《オレンジのある庭》は1974年制作、限定120部。前年1973年のニース旅行を経て刊行された木版画集「ニース」に収録され、下関市立美術館にも同作が収蔵される最晩年の作品。
注目したいのは、香月作品における「黒」のイメージとは対照的な色彩。香月泰男美術館も1966年から1974年を「色彩の復活」と位置づけており、本作では淡いブルー、緑、黄、ベージュへと色面が大胆に整理されている。
画面下部には石垣を大きな斜線として置き、左のヤシの垂直線、右の樹木、中央下部のオレンジによって画面を構成。
遠近法による写実的な空間というより、旅先で見た風景を記憶の中で単純化し、色と形の関係へ置き換えたように見える。葉脈や幹、石垣の輪郭を白く抜く処理も効果的で、木版特有のかすれと相まって画面全体に素朴なリズムを生み出している。
北九州市立美術館の紹介でも、シベリヤ・シリーズの緊張感に対し、旅を題材とした版画には明るさやユーモアが見られるとされる。 本作はまさにその好例。
香月泰男を「シベリヤの画家」だけで終わらせず、晩年に再び外の世界へ向けられた眼差しと、色彩への喜びまで味わえる一枚と言えよう。
■作家名:香月泰男
■作品名:オレンジのある庭「木版画集ニース」より
■技法・ED:木版 限定120部
■サイン:印
■作品サイズ:縦36.5cm×横26cm(窓寸)
■作品状態:マージンにシミ
■額サイズ:縦53.7cm×横42.2cm
■額状態:概ね良好
■付属品・備考:無し/制作年:1974年 レゾネ:阿部出版No.152
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