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絵画 香月泰男 白孔雀:動物シリーズ リトグラフ 版画 作品 動物画 鳥 作家直筆サイン アート インテリア 動物園 解説 真作保証

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■作品解説:1911年山口県三隅出身。1974年没。シベリア抑留体験を描いた「シベリヤ・シリーズ」によって戦後日本美術史に重要な位置を占める香月泰男だが、動物というモチーフは決して晩年の余技ではない。1939年には《兎》で文部省美術展覧会特選を受賞しており、初期から対象の形態や生命を見つめ続けていたことが分かる。

《白孔雀》は1970年に制作。同年、香月はリトグラフによる「動物シリーズ」Ⅰ・Ⅱを刊行しており、本作も上野動物園で行ったデッサンをもとに生まれた作品となる。通常版75部が確認され、本作はH.C.部。H.C.はHors Commerceの略で、通常の番号付きエディションとは別枠で制作される非売用部を指す。

画面で最も興味深いのは、孔雀そのものよりも「見ること」を遮る黒い格子ではないだろうか。黄土色に近い地を太い黒線が分断し、その奥に白孔雀が置かれる。
香月が油彩で得意とした重厚なマチエールとは対照的に、孔雀は極端なほど平面的に処理され、白い面とわずかな黄色の線だけで羽や身体を成立させている。この平面性は同シリーズの中でも《白孔雀》だけの大きな特徴と言えよう。

檻と動物という構図から、香月自身の抑留体験や「自由と拘束」を重ねて読みたくなる作品でもある。ただし、これを直接シベリア体験の象徴と断定するより、まず上野動物園で実際に見た動物の姿を徹底して単純化した造形作品として見る方が面白い。そこから鑑賞者自身が何を感じるかという余地が残されている。

同じ「動物シリーズ石版画集Ⅱ」の《あざらし》は下関市立美術館、《針ねずみ》は山口県立美術館に収蔵されており、香月の版画作品を考える上でも無視できないシリーズ。
黒い格子、白い孔雀、黄色い地。わずか三つの要素だけで、愛らしさと緊張感、装飾性と静けさを同居させた一枚。
シベリヤ・シリーズとは違う香月泰男の造形感覚を知るという意味でも、コレクションする面白さのある作品と言えよう。

■作家名:香月泰男
■作品名:白孔雀「動物シリーズ石版画集Ⅱ」より
■技法・ED:リトグラフ 限定HC部
■サイン:作家直筆サイン
■作品サイズ:縦35.5cm×横25cm(窓寸)
■作品状態:良好
■額サイズ:縦62.3cm×横47.2cm
■額状態:概ね良好
■付属品・備考:無し/制作年:1970年 レゾネ:阿部出版No.37
■発送場所/梱包配送費:元払い

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